東阪企画40th Anniversary 私達はテレビ番組の企画制作会社です。

燃える創魂!!東阪企画とは

1.あくまで現場主義です! プロデューサー・ディレクター集団として、役員から新人まで、すべてのメンバーが番組作りの最前線で活躍しています。管理部門は効率化・最小化し、「コンテンツ制作部門に特化した組織構成」が弊社の特徴です。
『番組は会議室で作るんじゃない!現場で作るんだ!!』

2.テレビは“POP”なメディアです! 地上波、衛星のテレビメディアは、数百万~数千万の視聴者が存在するメディアです。必然的にコンテンツは“POP”であることが求められます。
“視聴率をとる!”“コンテンツを売る!”ことは、経営の基盤です。
自分が面白がって番組を作ることは“最低限の動機”ですが、多数の視聴者に面白いと思っていただけなければ、コンテンツの流通は成立しません。
自己満足や独りよがりの表現は、“POP”なメディアではありえません。
『作っている人が酔っていると、見ている人は酔えない』

3.少数精鋭のスモールカンパニー! コンテンツ制作は労働集約型の作業です。メンバー個々の能力が重要です。
スモールカンパニーに拘るのは、メンバー全員の顔が見える制作集団でありたいと思っているからです。コンテンツ制作の現場はウェットです。メンバー全員がどれだけ夢中になり、熱い現場を作り出しているかが重要です。
『努力は、夢中には勝てない』

東阪企画の歴史

1975年8月1日、東阪企画はテレビ創世記の巨人・澤田隆治が創業しました。
澤田は『てなもんや三度笠』(朝日放送)を含む、週3本の高視聴率番組を演出し、“100%ディレクター”と呼ばれていました。その後、制作プロダクション勃興期に、澤田は日本テレビ・井原高忠制作局長に呼ばれ、東京に進出。日本テレビの夜7時にジャニーズの公開コメディの演出をしました。ちなみに、“東阪企画”という会社名は、澤田が所属していた朝日放送の原清社長から“東京と大阪で活躍するように”との願いをこめ、命名していただきました。
その後、視聴率28%以上を記録した『引田天功の大催眠』シリーズ(テレビ東京)で催眠術ブームを巻き起こし、木曜スペシャル『喜劇復活祭』(日本テレビ)も20%超え。その他にも、数々の高視聴率番組を制作しました。
1979年4月、日本テレビで『ズームイン!朝』を仁科俊介P・斉藤太郎Dと企画。民放初、朝の情報生番組を立ちあげました。日本で初めて全国のネットワークを結び、日本の朝を全国津々浦々からおおくりする画期的な番組が始まったのです。この番組は32年間続き、日本の朝を代表する番組となりました。
1979年10月、あの“漫才ブーム”を巻き起こした関西テレビ・フジテレビの『花王名人劇場』がスタート。この番組から現在のテレビ界を牽引するお笑いのスター達が続々と誕生しました。
1985年、TBSの昼に『新伍のお待ちどおさま』が始まります。山城新伍の毒舌が評判となり、視聴率競争で『笑っていいとも』に迫る勢いの番組として注目されました。

前会長・武井泉も『ズームイン!朝』の企画から加わりました。そして、『花王名人劇場~桂三枝のたったひとり会』でATP個人賞、最優秀番組賞、テレビ大賞を受賞。その後、『新伍のお待ちどおさま』の演出を経て、1988年、日本テレビ『追跡』の立ち上げに参加しました。1992年、早朝6時の『ジパングあさ6』の総監督に就任。民放の早朝番組として、初めてNHKの視聴率を抜き去り、16.5%の最高視聴率を記録しました。この番組の終了時視聴率が20%を超え、後番組であった『ズームイン!朝(総監督・碓田千加志)』の視聴率・月間平均20%(1996年6月)超えに貢献。さらに、ズームインは…朝帯初!驚異の最高視聴率22.8%!!を記録しました。

大下晴義は映画からテレビドラマへ転身。『花王名人劇場』でのドラマ制作をきっかけに、東阪企画に入社。83話続いた『裸の大将』シリーズ(関西テレビ・フジテレビ)、『金田一耕助』シリーズ(TBS)、愛の劇場『天までとどけ』(TBS)など数々のヒット番組を手がけ、東阪企画・ドラマ部門の基礎を作りました。現在、大下に育てられた、若手・中堅プロデューサーが活躍し、高品質、高視聴率の番組を制作しています。

東阪企画の組織

組織原理は「現場主義」です。総務・経理・労務は効率化し最小のスケールにとどめ、良い番組、良い企画を作ることに資金を集中。番組ジャンルにより、“情報バラエティ部門” “ドラマ部門”の2つの制作体制で組織されています。

情報・バラエティ部門

『ズームイン!朝』で培われた“生放送に強い”というのが弊社の1つめの特徴です。現在も、社長・碓田千加志プロデュース、高井健司演出の『ズームイン!サタデー』、『ZIP』、『NEWS every』、高田耕作プロデュースの『PON』が放送され、実に毎週・29時間の生放送に弊社スタッフが関わっています。

2つめの柱が、“情報バラエティー番組の伝統”。商品情報とおぎやはぎの軽妙な笑いで長寿番組となった『天才!カンパニー』。BS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴』は“車という切り口”でゲストの人生を辿る新感覚のトークショー、2014年度第31回ATP・情報バラエティ部門奨励賞を受賞。さらに、世界一敷居の低い美術番組・BS日テレ『ぶらぶら美術・博物館』は、2012年度第49回「ギャラクシー奨励賞」、第38回放送文化基金賞「企画賞」「テレビエンターテインメント番組賞」を受賞しました。
スペシャル番組でも『花王名人劇場』を継承する『新春!爆笑99連発(ATP優秀賞受賞)』『爆笑王』『究極のお笑い本格派“芸人が選ぶ芸人達”13組大集合SP』『甦る!昭和の爆笑王・やすきよベスト漫才』。情報番組での経験をスペシャル化した実験バラエティー『衝撃映像99連発』。他にも『最恐!怪談夜話』『超豪華!スタア同窓会』『天国へのラブレター』『スタア衝撃映像99連発』『隣のスタアの晩ごはん』『没後10年…三波春夫スペシャル』など数多くの番組を制作しています。
副社長・大久保徳宏は、あの伝説の番組『筋肉番付』『スポーツマンNo.1決定戦』『SASUKE』などのスポーツバラエティを開発。また、スペシャルでは『プロ野球戦力外通告・クビを宣告された男達』『俺たちはプロ野球選手だった』『ライバル伝説…光と影』。現在は『教科書にのせたい!』『バース・デイ』などのレギュラーを担当。特別番組では『大韓航空機爆破事件23年目の真実』で、日韓合作の実録ドラマを制作。緊急特集『田中好子追悼番組・ありがとうスーちゃん永遠のキャンディーズ』などを制作しました。

3つめの柱が“海外との強いコネクション”です。世界のジェットコースーターに関しては業界一の情報量を誇る『世界の絶叫マシーン』。フジテレビの巨大社屋を一瞬で消した『マスクマジシャン』。5大陸の洞窟に潜入した『世界の巨穴』。世界中から衝撃映像を集めた『世界衝撃映像100連発!それでも彼らは生きていた』。インド・中国の深部に潜入した『絶景!アジア紀行』など、エンターテインメント、マジック、ネイチャーなど様々なジャンルの作品を作りました。また、2010年、初めて日韓合作の実録ドラマを制作。金賢姫の独占11時間インタビューが話題騒然となった『大韓航空機爆破事件23年目の真実』では、日本で脚本を作り、日本側のプロデューサー・監督・助監督と韓国のスタッフ・キャストが協力し、2時間のドキュメンタリー・ドラマを製作しました。

4つめの柱が“新しい挑戦”です。
2010年、スカチャン3Dの企画募集で応募総数654本の中から選ばれた『世界初!愛と奇跡のイリュージョン・プリンセス天功vs3D』で、世界で初めてマジックの本格的3D作品を制作。現在、台湾、韓国の3Dネットワークへ海外番販に挑戦しています。また、ゲーム機3D作品の制作にも挑戦。2011年6月~2012年6月、毎日配信されたニンテンドー3DS「いつの間にテレビ」でも3Dレギュラー・コンテンツ『マジック教室』を制作しました。現在のテレビ制作会社の中では、“3D製作の経験値が最も高いスタッフ”が揃っています。
2012年4月、放送の枠を超え、放送とネットをインタラクティブにつなぐ試みも開始。角ハイボール(サントリー)提供『ハイボール万歳!』は、“BS-TBS”で放送直後“ぐるなび”の動画サイトに番組がUPされる仕掛けです。ぐるなび・動画サイトでは放送後の全番組が蓄積され、いつでもPCで見ることができ、テレビ広告の新しい手法として注目されています。
2013年、800万画素の超高精細4K映像制作も開始。『青森ねぶた祭り』を撮影し、11月に開催されたInter Bee(国際放送機器展)で上映しました。また、4KカメラCANON CINEMA EOS 1DCを購入。本格的な4K制作の体制を作りました。

ドラマ部門

大下晴義が担当するドラマ部門は“少数精鋭のプロデューサー集団”として、人々の記憶に深く残る、数々の高品質・高視聴率のドラマを制作してきました。

不朽の名作『裸の大将シリーズ(全83話・芦屋雁之助)』は1980年から1997年に放送されました。このシリーズは今も、日本各地で放送され、台湾・韓国などの海外でも放送されています。
そして、信じられないような最高視聴率・41%を記録した『金田一耕助シリーズ(古谷一行)』。
また、愛の劇場『天までとどけ』は全300話、第1~5シリーズの平均視聴率は13.1%、昼帯にもかかわらず、最高視聴率は19.1%を記録しています。

高視聴率に支えられ、名物シリーズとなり、現在も続いている作品―

  • TBS“月曜名作劇場”では『弁護士・高見沢響子シリーズ(市原悦子)』『世田谷駐在刑事(哀川翔)』もシリーズ化されています。
  • フジテレビ“金曜プレステージ”『西村京太郎スペシャル・警部補 佐々木丈太郎(寺脇康文)』では、2011年6月4日に放送された第3話が、全日・全局No.1視聴率15.4%を記録しました。
    また、2007年、10年ぶりに復活した“土曜プレミアム”塚地武雅主演『裸の大将シリーズ』は初回18.4%。ローソンで売り出された“裸の大将おにぎり”は大ヒットの売れ行き。
  • テレビ朝日・朝日放送“土曜ワイド劇場”石塚英彦主演 『内田康夫サスペンス・福原警部シリーズ』は、2009年16.5%、2010年15.8%、2011年14.6%と高視聴率をとり続け、常に同時間帯TOPの視聴率を獲得しています。
    そして、1996年シリーズ開始、15年目をむかえた三浦友和主演『はみだし弁護士・巽志郎シリーズ』は2011年4月16日の第11話が16.1%の高視聴率を記録しました。

また、WOWOW“ドラマW”では、映像化が不可能といわれた宮部みゆき原作『長い長い殺人』が放送時の高評価を受け、東京・名古屋・大阪のデジタルシネマで上映され、予想を上回る観客動員数を記録。ロングラン上映されました。そして、やはり宮部みゆきの『パーフェクトブルー』もテレビの枠を超え、デジタルシネマで上映されました。

ここ数年、弊社制作のドラマが、数々の賞を受賞しています。 2006年、WOWOW放送の山田洋次脚本『戦後60周年特別企画“祖国”』が芸術祭優秀賞、ATP賞グランプリ、日本民間放送連盟賞、主演の(故)マコ・イワマツ氏がATP特別賞を受賞。さらに、NHK放送の『人生はフルコース』がドラマ部門優秀賞を受賞しました。
2009年、WOWOW連続ドラマWで放送の池井戸潤原作『空飛ぶタイヤ』は日本民間放送連盟テレビドラマ部門最優秀賞、東京ドラマアワード優秀賞、ATP賞グランプリを受賞。2011年池井戸潤氏が直木賞を受賞した『下町ロケット』は発表の3か月後の8月下旬に連続ドラマWで放送するという離れ業、2012年ATP賞ドラマ部門優秀賞を受賞しました。2013年、WOWOWで全7話放送の連続ドラマW・高村薫原作『レディー・ジョーカー』がATPドラマ部門優秀賞を受賞。2年連続“優秀賞”受賞の快挙となりました。

話題作としては、2010年、高村薫の直木賞受賞作・100万部ベストセラー『マークスの山』を連続ドラマW(全5話)で放送。この企画は原作権取得後、地上波でセールスしていました。しかし、地上波が尻込みする設定(犯人の心の病)が原因で、長く企画が通らない中、有料放送WOWOWで企画が成立したものです。放送後の反響は凄まじく、視聴数の記録を更新しました。こうした重厚な連続ドラマも弊社ドラマ部の歴史が生み出したものです。

また、ドラマ部門と情報バラエティー部門が共同制作した「実録ドラマ」も、弊社でしか出来ない新しいユニットです。2007年、テレビ朝日放送の井上郁美原作『ドスペ!“飲酒運転~あの世田谷首都高速トラック炎上事故多元同時再現ドラマ~2人の幼娘焼死…法と戦った730日”』では、危険運転致死傷罪成立に奔走された井上保孝・郁美夫妻が生放送でさらなる法改正の署名を呼びかけ、1週間後の上野公園には1万人以上の人たちが駆けつけてくれました。

前述した『金賢姫・大韓航空機23年目の真実』も、長年培った弊社のドラマ・情報番組部門が積み上げた“経験”と“実績”、そして“海外とのコネクション”が見事に結実したドキュメンタリー・ドラマだったのです。

最後に・・・

テレビを取り巻く環境は激変しています。
地上波、BS・CSに加え、定額配信(SVOD)メディアが参入。
コンテンツの出口が増え、新しいメディア環境ができつつあります。

しかし、コンテンツが無ければメディアは成立しません。
メディアは単にコンテンツの流通経路に過ぎず、コンテンツが流れの源なのです。

東阪企画は企画・創作集団です。
濃密なコンテンツ制作のノウハウを蓄積し、
新しいメディアの可能性にチャレンジし続けます。