東阪企画40th Anniversary 私達はテレビ番組の企画制作会社です。

制作部

杉村 惠太應

1 ディレクターは、どんな仕事か教えてください。

プレゼンすることだと思います。番組の企画を提案することや、「こんなに(この人物はorこの場所はorこの商品は、等々)面白いんですよ!」と視聴者の方々に投げかけることが主な仕事だと思います。VTRであれば、限られた尺の中でどうすれば的確に伝わるかを考え、構成・撮影・原稿を組み立てる作業がほとんどです。私は普段アスリートを取材し、ドキュメンタリ―としてVTRを作成すること(尺は1分のような短いときもあれば1時間のような長尺のときも)が多いですが、いかにその人物を魅力的に描けるかということを日頃意識しています。どんなに面白い要素を持っている人物でも、VTRの冒頭が面白くなければ視聴者にチャンネルを変えられてしまうので、いかに飽きさせず構成し伝えるか。いかに上手くプレゼンできるかというところが求められているディレクターの仕事だと思います。

2 仕事をしていて楽しかったこと、大変だったことは何ですか?

元々格闘技が好きで、運よく入社当時から総合格闘技やK-1の番組に関わることができました。誰よりも近いリング下で見ることができ、とても楽しかった記憶があります。週一のレギュラー番組に大会前に放送する事前番組、月に約2回ある大会の中継で徹夜になることが多かったですが、山本KID選手や魔裟斗選手などスター選手の試合を間近で見ることができ、眠気が吹っ飛ぶくらいとても興奮した記憶があります。
大変だったことは、追悼特番でチーフADをやったことが一番苦労しました。追悼特番ですから、ご想像の通り準備などは一切できません。休日に知らない番号から電話で会議室に呼び出されると、そこに大勢のスタッフが集まっていて「チーフADの杉村くんです、わからないことがあれば彼に連絡してください」と紹介され、激闘の6日間がスタートしました。昭和を代表するアイドルの追悼ということで、映像の許可取りから過去に発売されたグッズ探し、僕と同じように急遽集められたディレクターからの電話で、1日に平均約500件、6日間で約2600回の着発信がありました。信じられないと思いますが、電話に出ているとその間に3件不在着信が溜まるくらいのペースで1日目にして声が枯れました。時間は全てを解決するもので迎えた放送当日、あと半日で無事放送を迎えられるという最後の最後で、映像許諾の連絡先や注意事項などを記したノートをなくし、とんでもない量の冷や汗をかきました。探し回るも見つからず「これは終わった…」と半ば諦めていると先方から一本の電話が。「お伝えしていた懸念事項は全てクリアとなりました」放送直前で多忙を極める中でしたが、椅子に座り10分間何もせず放心状態で天井を眺めていました。あんなにきれいな天井はそれ以来見たことがありません。

3 番組作りで大切にしていること、やりがいを教えてください。

いかにキャッチ―に作れるかを大切にしています。僕の勝手な考えですが、番組やVTRは冒頭が最も大切だと思っています。どんなに面白い番組・VTRでも冒頭部分が弱い内容だとすぐにチャンネルを変えられてしまいます。「いかに頭で興味を持たせられるか」というところを念頭に置き、VTR等作成しています。その結果、自分が携わったものが視聴者に届き反響があるとやり甲斐を感じます。

4 東阪企画って、どんな会社ですか?

「ゆるい」会社だと思います。僕は業務上、あまり社内のことは詳しくないのですが、印象としては人柄がゆるく、居心地がいい会社だと思います。肝心の仕事は決してゆるくない、はずです。

5 東阪企画を選んだ理由を教えてください。

元々格闘技の番組に携わりたかったというのが最初のとっかかりでしたが、面接を通して感じられた「ゆるさ」だと思います。「何をやりたいか」という点が就職活動する上で大事ではあると思いますが、「どこでやりたいか」という点も同じように大事だと思います。どんな会社かは実際に入ってみないとわからないことが多いですが、面接の中でも感じられることがあると思います。

6 どんな人材と一緒に仕事がしたいですか?

コミュニケーションが取れる方とお仕事したいです。それは何も「コミュ力が高い人」ではありません。どの業界でも「報連相」なんて言葉が使われますが、本当にこの業界にとって大事です。作業が早い、●●のスキルがある、なんて事が霞むくらいコミュニケーションが取れることの方が遥かに重要です。放送日という絶対に変えられない締め切りがある中で円滑にコミュニケーションを取れる方であれば、寡黙な方でも人見知りの方でもパリピな方でも誰でもウェルカムです!