東阪企画40th Anniversary 私達はテレビ番組の企画制作会社です。

第26回 ATP賞
テレビグランプリ2009

「WOWOW連続ドラマ"空飛ぶタイヤ"」がATP賞グランプリ受賞!

グランプリ ドラマ部門最優秀賞
WOWOW連続ドラマW「空飛ぶタイヤ」

社団法人全日本テレビ番組製作社連盟が選ぶATP賞で、東阪企画制作のドラマ『WOWOW連続ドラマW"空飛ぶタイヤ"』がドラマ部門の最優秀賞、およびグランプリを受賞しました。

[授賞式] 2009年10月22日(木)に東京の六本木ハリウッド・ホールで開催
[授賞式の放送予定] 2009年11月14日(土)NHK BS2にて午後4時より

応募総数135作品の頂点に選ばれた「WOWOW連続ドラマW"空飛ぶタイヤ"」

1984年創設の「ATP賞」は、年に一度開催され、今年で26回目となります。一年間に製作されたテレビ番組の中から、最前線のディレクター、プロデューサーが審査する"創り手のための、創り手が選ぶ"日本で唯一の権威ある賞です。2009年は過去最高の135作品の応募がありました。

その中から、東阪企画が企画・制作した『WOWOW連続ドラマW"空飛ぶタイヤ"』がドラマ部門最優秀賞を受賞。さらに、「ドキュメンタリー」「情報バラエティー」「ドラマ」3部門の最優秀作品から、ATP加盟130社の直接投票で選ばれる『ATP賞グランプリ』に輝きました。総得票数100票(内白票は3票)中、過半数を超える59票もの投票をいただきました。

スタッフ・キャストが一丸となって制作した「社会派ドラマの最高傑作!」

『WOWOW連続ドラマW“空飛ぶタイヤ”』は、巨大組織の暗部とそれに立ち向かう人々を描いた社会派ヒューマンサスペンスです。

麻生学監督(受賞挨拶)
「実話を基にしておりますので、モデルになっているたくさんの方が現実の世界で、今なお生きています。その人たちに僕らの作品が恥ずかしくないように作っていこう、とキャスト、スタッフ共に“志”を持って臨みました。撮影の期間は2009年1月から2月。100年に一度の不況だといわれる最中でした。限られた時間と限られた予算の中で、俳優も裏方も知恵を絞り合い、過酷な状況の中でやり尽くした感があります。それを認めてくださいました皆様に、心から感謝いたします。」

WOWOWの青木泰憲チーフプロデューサー(受賞挨拶)
「制作現場に近い方々がこのドラマを評価してくださったことを、本当に嬉しく思います。このドラマでは、事故に関わってしまった運送会社の人、リコール隠しをしてしまう自動車会社の人間、そして、内部告発をしようとする自動車会社の社員、警察、マスコミ、家族等々、そうしたすべての人たち。それぞれの立場の人間の“生き様”“葛藤”を皆様に伝えたいという思いで制作しました。今回グランプリをいただきましたこと、制作スタッフ一同を代表して御礼を申し上げたいと思います。」

そして、主演の仲村トオルさんは…
「スタッフの方たちには本当に素晴らしい動きで仕事をしていただきました。テストも数回、本番でNGが出ることもほとんどありませんでした。(その意味で)とてもラクな現場で、こんな素晴らしい賞をいただいて…勘違いしないように気をつけようと思います。(笑)」

映像化が困難といわれた作品でのグランプリ受賞

東阪企画のATP賞グランプリの受賞は、2006年開催の第23回『WOWOW戦後60周年特別企画“祖国”』に続いて2度目となりますが、連続ドラマでは初めての受賞です。『空飛ぶタイヤ』はドラマWとして5回連続で放送。大きな反響を呼び、新聞・雑誌でも大きく取り上げられました。さらに、この受賞前にも「東京アウォード・優秀賞」「民間放送連盟・ドラマ部門最優秀賞」を受賞。2009年度、最大の話題作となりました。

登壇したスタッフ、受賞後のインタビュー

脚本を担当した前川洋一氏は…
「今回は(池井戸潤氏の)原作がとてもよくできていたので、脚本も非常にやりやすく、その結果このような賞につながりました。」
*土橋CPによれば…5話分ができ上がった状態でクランクインでき、出演者の中には、1日で5話分すべてを撮り終えてしまうこともあったそうです。

鈴木浩介監督は…
「僕は3、4話を担当させてもらいました。カメラアシスタントから始まり、いろいろな制作会社で仕事をしてきました。28年目でこういう素晴らしい作品に携われ、大変嬉しく思っています。」
*麻生監督によれば…「原作を読んだ直後、鈴木監督は僕に電話をくれ、『こんな作品に関われて興奮している。頑張らなきゃだめです!!』と目いっぱい煽られた」そうです。

土橋覚チーフプロデューサーは…
「当初、この原作はテレビでの映像化は不可能。特に、スポンサー問題がある民放でこの企画を通すのは難しいといわれ…WOWOWさんの勇気ある決断で、企画が実現!熱いサポートで素晴らしい作品ができ上がりました。前川洋一さんの重厚な脚本。麻生学監督と鈴木浩介監督の鮮やかな演出。そして、ご出演いただいた俳優の皆様が、それぞれの人間の“悲しみ”“苦悩”“喜び”を見事に演じてくださいました。結果、視聴者もそれぞれの立場で、登場人物に感情移入していただける作品に仕上がりました。(これぞ、群像劇…!と。)また、制作過程において、この作品から、数多くのことを学ばせていただきました。深謝いたします。」

このドラマのスタッフ・キャスト、WOWOWの皆様に深く感謝いたします。
そして、何よりもこのドラマを“熱い思い”で応援してくださった視聴者の皆々様に…
心より御礼申し上げます。