東阪企画40th Anniversary 私達はテレビ番組の企画制作会社です。

第23回 ATP賞 3賞受賞!!
東阪企画制作のドラマ「祖国」がATP賞グランプリ受賞!

グランプリ 戦後60年記念特別企画「祖国」
優秀賞 「人生はフルコース」
特別賞 マコ・イワマツ氏(故人)

社団法人全日本テレビ番組製作社連盟が選ぶATP賞で、東阪企画制作のドラマ「WOWOW戦後60年特別企画"祖国"」がグランプリ(大賞)に選ばれました。
グランプリの他にも、出演者のマコ・イワマツ氏に対して特別賞。土曜ドラマ「人生はフルコース」が優秀賞となり、3つの賞を獲得しました。

接戦を制した「WOWOW戦後60年特別企画"祖国"」

第23回のATP賞は、東京国際映画祭と連動したため、昨年までの1年だった対象期間が1半年に拡大。そのため、応募総数は例年より20作品も多い97作品という激戦となりました。さらに、作品のレベルも高く、グランプリの選出は大変な接戦に…。
そんな中で、テレビ制作の第一線で活躍する作り手が選ぶATP賞のグランプリを獲得できたことは、本当に感動的な結果でした。

堀貞雄プロデューサーは…
「山田洋次氏の原作・脚本の世界をどのように表現するか、演出の堀川とんこう氏をはじめ制作スタッフとともに苦心しました。また、マコ・イワマツ氏が出演してくださらなかったら、この企画は中止するつもりでいました」と制作開始前の胸の内を披露。

共同制作のWOWOWの青木泰憲プロデューサーは…
「山田洋次氏の世界観を崩さないよう心がけました。出来上がった作品について山田氏から"すごく良かった"と評価をいただきました」と喜びを語りました。

「祖国」マコ・イワマツ氏に特別賞

ドラマ「祖国」で特攻隊員となり戦闘に出たものの、米軍捕虜となりやがて脱走。望郷の念にかられつつも、故郷に戻ることなく南の島で暮らす男を演じたマコ・イワマツ氏に特別賞が贈られました。
昭和23年、15歳で渡米したマコ・イワマツ氏は、軍役を経て演劇の道へ進み、数多くのハリウッド映画に出演。アカデミー助演男優賞にノミネートされました。イワマツ氏は「二つの祖国」を持つその痛切な“望郷の念”を見事に演じられました。

マコ・イワマツ氏がこの作品「祖国」に出演することを望まれたのはアメリカで活躍する日系人俳優としての尊厳でもあったのです。ATP賞ではこの「祖国」での演技が評価され、特別賞に輝きました。
しかし、残念なことに、受賞の知らせを聞くことなくマコ・イワマツ氏は今年7月21日に逝去されました。映画・演劇界では多くの人にその死を惜しまれ、ニューヨーク・タイムズでも「アジア系アメリカ人演劇のパイオニア死す」と写真入りで大きく報じられました。

イワマツ氏のご家族に代わって、特別賞を受けた山田洋次監督は…
「古武士のような人で、彼でなければ成り立たない役でした。この受賞を天国のマコ・イワマツ氏に捧げます」と舞台で語られました。

ドラマ「人生はフルコース」が優秀賞

東阪企画ではさらにもう一作品、ATP賞受賞作があります。 ドラマ部門の優秀賞「人生はフルコース」です。帝国ホテルの元総料理長・村上信夫氏の半生を描いたドラマです。

横山千賀プロデューサーは…
「時代物のドラマでは、その時代を再現するのが難しく、リサーチに大変時間をかけましたし、美術スタッフも頑張ってくれました」と作品作りの苦労について語っていました。

最後になりましたが…
このATP賞テレビグランプリを3賞も受賞させていただいたのは…
懸命なご努力をいただいた、キャスト、スタッフの皆様。また、共同で制作いただき、放送の機会を作っていただいた放送局の皆様の情熱が結実したものと存じます。
皆様に、心より御礼申し上げます。